山のアラシ(やまのあらし)

栃木県芳賀郡益子町に伝わる妖怪。
昔、ある農民が山へ木を取りに行き、そこで氷を掻いている者と会った。
その者は山のアラシと名乗り、氷を砕いて里へ降らすのだという。
「俺の畑へは降らさないでくれ」と頼むと
「それならば畑のへりに印をつけておけば降らさない」と言ったので、
村では畑のヘリに雹よけとして御幣を立てるようになった。
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