宿守(やどもり)
馬骨(ばこつ)

「『ねふしばかりがいつまでも、おん馬のかほが見ていたい。
わしやおまへにすてられて、さりとはむごいおんしかた。
はらがたって/\たまらぬ。クウ/\/\。』
やどもりをうちころしをけば、此よふなものとなり、人のねやにくると云。
『そもや二疋がなれそめも、いうはたがいのまよひぞへ。
ヒン/\/\。ヲカシイ/\/\。』
火事にやけたる馬はかくなると云。(『土佐お化け草紙』堀見家本)」

『土佐お化け草子』に描かれている
殺されたヒキガエルと火事で死んだ馬の化物。
高知県ではヒキガエルは火災から家を守るため殺してはいけないとされており、
また火事で馬が死ぬと縁起が悪いともされている。
宿守や馬骨はこれらの俗信と関係が深いようである。
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