禍(わざわい)

東アジアの説話集などにある怪物。『神道由来事』では「あくたの虫」とも。

ある国の非道な王がある時、「わざわいとはどのような物か探しだせ」と言うと、
ある人が「わざわい」だと言って獣を連れてくる。
獣は鉄を食べて成長していき、ついに屋敷や人を食べるようになる。
そこで退治しようとするが、体が鉄で出来ているため武器が効かず、
鎖でつないで火をつけても死なず、燃えたまま暴れ回る。
このことによって王は改心する、もしくは国が滅ぶというのが主な話である。
この獣は死んで磁石や磁石山になった、
またはこの獣もしくは連れてきた人は帝釈天の化身だったなどとされることもある。
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