影なしドッグ(かげなしどっぐ)

「昼は全身の毛が銀色、夜になると黒い毛に変わるという呪いのイヌだ。
どんな光をあてても影がないのでわかるが、とりつかれたらさいご、
死ぬまで十三回は、大きな不幸をまねいて苦しむという。(佐藤有文『世界妖怪図鑑』)」

佐藤有文『世界妖怪図鑑』にある妖怪。
毛の長い犬の絵が紹介されているが、これは
Edward Topsell『A History of Four-Footed Beasts』にあるもので、
踊ったり芝居をしたり、貧しい家で召し使いの仕事をしたりするものまね犬の絵である。
よって『世界妖怪図鑑』の解説は創作された可能性が高い。
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