火 取魔(ひとりま)
石川県加賀市にある蟋蟀橋(こおろぎばし)の近くにある
姥の懐(うばのほところ)という所を通ると
提灯の火が細くなり、通り過ぎるとまた元に戻る
という現象を土地の人は火取魔のしわざとしている。
水木しげるの絵では上半身が炎となっている人間が描かれているが、
これは『妬湯仇討話』に出てくる漁火という人の怨霊の姿が元となっている。