火を貸せ(ひをかせ)

愛知県新城市川合でいう怪異。
小石久右衛門(鬼久左)という力持ちの男が夜、長岡と川合の間の亀淵のあたりを進んでいると、
先をいくおかっぱの童女が振り返り「久右衛門、火を貸せ」と言った。
このあたりに河童が出ると聞いていた久右衛門は煙管で打ち据えようとしたが、
童女の姿は消え、逆に自分が痺れて気絶してしまった。
これは淵の神の子だろうと人々は噂したと言う。
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