牛蒡種(ごんぼだね・ごぼうだね)

岐阜県及び長野県西部でいう憑き物筋。
牛蒡種とよばれる家系の者に恨まれたり妬まれたりすると、
病気になったり作物がだめになったりする。
ただし、村長など目上の者に対しては効果がない。
牛蒡種の女と結婚した男は少しでも怒りに触れると病気になってしまうので奴隷同然になるという。
牛蒡種が人に憑かせるものは生霊であるとされることが多い。

牛蒡種は村の者から忌み嫌われ、婚姻などの面で差別される。
牛蒡種の者が牛蒡種から逃れようとする際には、金につけて道路に捨てる。
すると拾ったものが牛蒡種になるという。

名前の由来は「護法実(ごほうだね)」ではないかと考えられている。
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