あすかい様(あすかいさま)

高知県高知市大津に伝わる怪異。
官女の姿をしており、春や秋の夕方などに、
山べりなどで遠く見かけることがあるが、近くで見たものはいない。
まれに一町(約109m)や半町を隔てて会うこともあるという。

『土佐化物絵本』にも、名前はついていないが同じ地域の話として
これとほぼ同じ怪異が怪異が記されており、
「秋の夕べ、介良と鹿児を結ぶ道に、一人で歩いていた官女の姿の者がいた。
どんな美しい顔をしているのだろうと人々が近寄ってみようとするとたちまち消えた。
しばらくすると一町ほど先にいて、近寄ると掻き消すように消え、
また一町先にいて顔を見ることができなかった。
今も時々遠目に見る人がいるという。」とある。
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